神楽坂大冒険、二頭の象と「トンボロ」現象‐後編

ヤマギシナオです。

一昨年末の冒険の記録、後編です。なんと1年半の時を経てようやくの更新。まあそんなものでしょう。やっと「二頭の象」と「トンボロ」が登場します。

前編はこちら

「赤城下町」のイイ感じの小道

「赤城神社」のある新宿区赤城元町の西側に広がるのが「赤城下町」。神社から階段を降りて目の前の小道をまっすぐ進むのですが、この通りがすごくイイ。

もつ料理が名物の居酒屋「加賀屋 神楽坂店」、絵本に出てきそうな可愛い外観の「ドーナツもり」を通り過ぎたら、一戸建ての家、マンション、「〇〇荘」みたいなアパートなど、生活感ある建物に挟まれた細い道が続いていきます。神楽坂通りに対して並行北側、「路地裏」と呼びたくなるような雰囲気です。

歩いていくと割とすぐに、「鳥芳」という鶏肉屋さんが。昔ながらの風貌で、いつから使っているのか気になるホットショーケースの中に唐揚げが残っていました。

「鳥芳」店頭のホットショーケース

こういう「地元の昔ながらのお店」にワクワクするタイプなので、嬉しくなって1個購入。60円くらいでした。小さめの茶色い紙袋に入れてくれた唐揚げをさっそく取り出して、食べながら先へ進みます。

ジューシーな唐揚げを食べ歩き

商店街を抜けて、いざ「熊木ホットケーキ店」へ

「鳥芳」を過ぎるとお店が増えてきて、こじんまりとした商店街のような雰囲気に。ワインバー、薬局、カフェなどを横目にどんどん進んでいきます。

入口の青階段が素敵な「ユタカ理容」

写真の理容店の手前に、公園に続いている小さな入口がありました。奥のほうに大きい動物がいるように見えたのですが、「こんな街中に……」と思いスルーしました。

さて、次の角を右に曲がって進めば、お目当ての「熊木ホットケーキ店」があるはず!フランス式ホットケーキ、楽しみすぎるぞ。

はやる気持ちを抑えきれず、早歩きでお店まで行き、看板を見るとなんと……なんと……

土日だけ営業の「熊木ホットケーキ店」

お休みでした!!!

一年半も前の出来事なので理由が何だったか忘れてしまったのですが、とにかくその日だけお休みで、なんで今日に限って……!と大ショックを受けたことだけはよく覚えています。

コラム:フランス式ホットケーキ

残念ながら食べることができなかった、「熊木ホットケーキ店」のフランス式ホットケーキ。フランス菓子の製法を取り入れた作り方をしていて、外はサクッと、中はふっかりした口当たりなのだとか。ベーコンやサラダを添えた「お食事ホットケーキ」というメニューもあるのでご飯としても良さそうです。

ちなみにこのお店、土日はホットケーキ店として営業していますが、平日は「洋食オリホン」という別の姿に。いずれも素敵な雰囲気なので、またチャレンジしたいと思います。

お店HPはこちら

そして象に遭遇

切り替えて他のお店でご飯にしよう……と考えましたが、もうどうしようもなくホットケーキの口になってしまっていたので、ほかに食べられるところが無いか検索。すると、神楽坂駅寄りのところに「トンボロ」という喫茶店があり、そこで食べられることが分かりました。神楽坂通りも歩きたいと思っていたので、ちょうどいいと思いそちらへ向かうことに。

Googleマップで最短ルートを表示させ、途中までは来た道を引き返しました。あの「ユタカ理容室」まで戻ったところで、その脇を曲がるような指示。先ほどチラッと見えた公園を通り抜けるんだということに気が付きました。

現れた二頭の象

おお~!

先ほど見えた大きな動物は、二頭の象のすべり台でした。

この象のすべり台、かなり楽しそうで、1段目の象の耳には登るための手すりが付いていたり、2段目の象の鼻の下が小さなトンネルになっていたりしました。狭い公園でしたが、私が小学生だったら高頻度で通っていたと思います。

優しい目をした象

しかもこの公園の面白いところが、神楽坂通りに向かって上り坂になっている高低差を使って象のすべり台を設置していたのです。設計した人のほかの作品も見てみたいです。

新宿区立あかぎ児童遊園

喫茶「トンボロ」、最高。

さてさて、公園内にある階段を上って通り抜け、神楽坂通りに出て東へ進みます。やはり表通り、若い人たちでとても賑わっていました。書店、飲食店、アートギャラリーなどおしゃれなお店が立ち並びます。

でも私の目的はただ一つ、ホットケーキを食べること。脇目もふらずにずんずん歩いていきます。

そして、到着しました、「トンボロ」!

古民家風で、ジブリの世界に出てきそうな店構え、とても可愛い……!そして、営業中!

「トンボロ」外観

お店に入ると、テーブル席とカウンター席があり、数人のお客さんが本を読んだりしていました。落ち着く雰囲気の中、店主さんが「いらっしゃい。」と座るよう促してくれました。

カウンター席に座り、メニューを見ます。でも、もう決まっていました。

「ホットケーキとコーヒーお願いします。」

「トンボロ」のホットケーキ(食べかけ)

せっかく喫茶店に来たので、あまり得意ではないコーヒーも一緒に頼みました。なんとこのホットケーキ、600円。神楽坂のこんな良い所で、こんなおしゃれな2枚重ねのホットケーキが。

ふわふわの王道ホットケーキと、生クリームを一緒に食べる。添えてあるフルーツの缶詰を合間に食べれば、口の中がさっぱりしてまたホットケーキをほおばる。苦いコーヒーも、一緒に飲めば引き立てあって美味しく感じました。

コラム:トンボロ現象

店名の「トンボロ」、気になっていたら店内に説明書きがありました(これもまた可愛いイラスト付きで)。

「トンボロ」店内のメモより
「トンボロ」名前の由来

本を読んだりしてゆっくり過ごしていると、徐々にお客さんが帰っていき、一人になりました。私もそろそろ、と思いつつ、素敵な店内を写真に収めたかったので「撮ってもいいですか?」と店主さんに聞いたところ「ほかにお客さんいないので、今ならいいですよ」と優しいお返事をいただきました。

素敵すぎる「トンボロ」の店内

あまりに充実したひと時を過ごせたのでいい気分になって、「おいしかったです、ごちそうさまでした。」などと言って店内を後にしました。

神楽坂を下って飯田橋駅に向かいながらスキップしてしまいそうなくらい、とてもいい日だった、と感じていました。

今回巡ったスポット、歩いたルート

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